災害時における断水による水不足を解決し、感染症防止へ シャワーや手洗い等で避難所の衛生環境向上を目指すプロジェクト『#避難所の衛生を守れ』を7月10日(金)より始動
水道がなくてもシャワーや手洗いが可能な「WOTA BOX」を令和 2 年7月豪雨避難所に無償導入
水循環を用いた次世代の分散型水インフラの研究開発・事業展開を手がける WOTA 株式会社(本社:東京都文京区本郷/代表取締役:前田瑶介、以下「WOTA(ウォータ)」)は、断水による水不足を解決し、避難所の衛生管理向上を目指すプロジェクト『#避難所の衛生を守れ』を 7 月 10 日(金)より始動いたします。
まずは猛威を振るう令和2年7月豪雨によって避難所生活を余儀なくされている多くの方の衛生環境を守るため、水道がなくてもシャワーや手洗いができる WOTA 災害用パッケージ( 「WOTA BOX」+屋外シャワーキット+手洗いシンクキット)を避難所に無償導入いたします。
■「#避難所の衛生を守れ」プロジェクト概要
WOTA は「すべての避難所に、入浴と手洗いを」を掲げ、水道がなくてもシャワーや手洗い可能な「WOTABOX」を提供しており、国内での自然災害発生時には、被災地の避難所に災害用シャワーパッケージ(「WOTABOX」+屋外シャワーキット)の提供を行なってまいりました。
洪水や地震など災害発生後、上下水道を含む災害復旧には1週間〜最大1ヶ月かかる(※1)と言われており、災害後の生活課題にまず挙げられるのは「入浴」です。(※2)さらに、避難所では生活の約9割を占める生活用水が使えない状況となっており、その結果シャワーや手洗いが満足にできず、不衛生な環境による感染症の蔓延リスクが問題となっています。
現在、令和2年7月豪雨により九州7県だけでも1万棟を超える住宅被害が発生(※3)していると言われており、多くの方が避難所生活を強いられています。今年は災害後に問題となる破傷風等の感染症に加えて、COVID-19 の蔓延リスクも高まる中で、洪水による浸水被害や復旧作業で汚れてしまった身体を清潔に保つ必要があります。
(※1):内閣府「市町村のための水害対応の手引き(平成29年6月)」
(※2):日本赤十字社「新潟県中越沖地震における災害救助に係る活動記録」
(※3):内閣府「令和2年7月3日からの大雨に係る被害状況等について」2020 年 7 月 9 日 12 時 00 分現在
■「WOTA 災害用パッケージ避難所導入」概要
・設置開始 :2020 年 7 月 10 日(金)より順次導入
・設置場所 :熊本県を皮切りに、状況に応じて順次展開予定
・提供内容 :AI 水循環システム「WOTA BOX」+屋外シャワーキット+手洗いシンクキット(※4)
・設置台数 :20 台
・想定供給量 :シャワー換算延 42,000 人日分(1 日 150 人/台×20 台×2 週間と想定)
(※4):※WOTA ではパートナー企業様と連携し、WOTA BOX のオプションキットとしてサードパーティー製品の開発・製造にも取り組んでいま す。 「手洗いシンクキット」は、株式会社ハマネツ様によるサードパーティー製品になります。
■AI 水循環システム「WOTA BOX」+屋外シャワーキット+手洗いシンクキット概要
「WOTA BOX」は、水道がなくてもシャワーや手洗いをはじめとした様々な水回り設備に接続可能な水循環システムです。水循環の技術により、排水をろ過して繰り返し循環させることで、排水の量を通常の 50 分の 1 以下に抑えることが可能となり、100L の水で約 100 回のシャワー入浴を実現します。配管工事が不要で電源さえ確保できれば短時間で設置して快適な水をお使いいただけるため、災害時をはじめ、屋外イベントなど様々なシーンでの活用が期待されています。AI による水質監視・管理により、常に安全な水をご利用いただけます。
■過去の災害現場における支援実績
2014年の創業以来、水循環システムの開発を重ね、2016年4月の熊本地震をはじめ、2018 年の平成30年7月豪雨、北海道胆振東部地震など、国内での自然災害発生時に避難所で、試作機を用いた入浴支援を行ってきました。
これまでに避難所でWOTAの提供するシャワーを利用した人は延10,000人以上となっております。
■会社概要
会社名 :WOTA 株式会社(https://wota.co.jp/)
本社所在地 :東京都文京区本郷四丁目 12 番 5 号
設立 :2014 年 10 月
代表者 :代表取締役 前田瑶介
事業内容 : 水処理装置の製造・開発、アルゴリズム開発
【参考情報】
■災害時の“水”の課題
①災害後の生活課題上位3つ
②入浴への課題:大量の綺麗な水の確保が困難
③入浴への課題:大量の排水が発生