水道ベストミックス診断サービス
日本の上下水道の
未来を見える化する。
人口減少・施設の老朽化・建設費の高騰により、日本の上下水道事業は構造的な収支不足に向かっています。
こうした状況を受け、国土交通省は、従来の集約型システムに地域の状況に応じた分散型システムを組み合わせる「ベストミックス」を
新たな水インフラの方向性として示すとともに、分散型システムの導入に向けた検討の枠組みを提示しています。※
多くの自治体・水道事業者においても、ベストミックスの必要性を認識されているものの、国による制度・手法の整備が進む一方で、
個々の地域において「どのエリアを、いつ、どのように転換するか」を、地域別の将来コストに基づいて具体化するには、専門的な分析が必要です。
そのため、自治体・水道事業者が、ベストミックスの考え方を具体的な施設配置計画や事業計画に落とし込むことは容易ではありません。
こうした課題を受け、WOTAは、現在から将来にわたる水インフラコストの地域差を客観的・定量的に分析・可視化し、
ベストミックスの優先検討候補エリアと経済性の比較結果を提示する診断サービス「WOTA Duo™」を開発しました。
- ※ 国土交通省 水管理・国土保全局「水道事業における分散型システムの導入検討手引き」(令和8年3月31日公表)
problem
人口減少・老朽化・建設費の高騰による
上下水道事業の収支悪化
人口減少・老朽化・建設費の高騰により、上下水道事業は構造的な収支悪化に直面しています。
2023年時点で収入4.6兆円に対し支出5.9兆円とすでに1.3兆円の赤字です。
全国の収支は2023年時点ですでに年1.3兆円の赤字、2050年には毎年4.9兆円超に拡大すると試算されています。
上下水道事業の今後の収支見通し

- 補助金等営業外収益を除いた収入として、当社が試算
- R5年公営企業年鑑における上下水道事業の収入・支出に基づき当社が試算
- 国交省「上下水道経営に関する今後の政策の方向性について」に基づき当社が試算
- 日本銀行の掲げる物価安定目標である物価上昇率年2%が2023年~2050年の期間に
継続的に適用されるとの仮定に基づき当社が試算
solution
集約型 × 分散型のベストミックスによる
水インフラコストの最適化
水道管の更新費用=1~2億円/km
分散型システムへの切替で、中長期コストを大幅に削減
上下水道事業コストの偏在は、多くの場合、人口・世帯あたりの管路の長さに起因しています。
人口密度の高い都市部では従来の「集約型システム」(上下水道)を維持しつつ、中山間・島嶼部など人口減少が進むエリアでは、長大な送配水管が不要な「分散型システム」(水循環システムや井戸等)を一部エリアに導入する。
このように、地域ごとに最適な方式を組み合わせる「集約型 × 分散型のベストミックス」は、国土交通省も重要性を示している、上下水道事業の新たな方向性です。

都市部エリア
集約型システム
人口密度の高いエリアでは既存の浄水場・管路・
下水処理場を維持し、上下水道事業を効率的に運営中山間・島嶼部エリア
分散型システム
人口が減少するエリアでは分散型システムを
一部エリアに導入し、管路の更新費用を大幅に低減
first step
WOTA Duo™ が、
水インフラコストの偏在を可視化
ベストミックスの実現に向けた
判断情報へ変える
「WOTA Duo™」は、水道施設・管路・水道メーター・人口推計などの地理情報システム(GIS)データをもとに、水インフラコストの地域差を分析・可視化し、将来の水インフラ計画に必要な判断材料を提供する診断サービスです。
分散化検討の最小単位となる水道メーターごとに、現在から数十年先までの水道メーター別推計コスト(ライフサイクルコスト年価)を可視化・比較し、優先的に分散化を検討すべきエリアや、その経済効果を定量的に示します。
さらに、現行の集約型インフラを維持・更新する場合と、集約型・分散型を組み合わせる場合について、中長期の事業費と営業費を比較し、その費用縮減効果を定量的に示します。
自治体・水道事業者に客観的な判断材料を提供することで、ベストミックスの具体的な検討や、アセットマネジメント計画・基本計画などへの反映を後押しします。
- ※診断結果は、人口推計、施設・管路情報、更新時期、事業費等の前提条件に基づく試算です。実際の施設配置や事業化に当たっては、水質、安全性、維持管理体制、地域条件、住民意向等を含めた総合的な検討が必要です。
- ※「水道メーター別推計コスト(ライフサイクルコスト年価)」とは、施設・管路等の整備・更新にかかる事業費と、運転・維持管理にかかる営業費を一定の前提条件のもとで年額換算し、水道メーター別に算出した推計値です。
- ※本文における「経済効果」は、現行シナリオとベストミックス導入シナリオの中長期の事業費・営業費を比較した際の費用差を指します。
水道ベストミックス診断サービス 
集約型 × 分散型のベストミックスを
具体的・客観的に可視化
水道事業体の戦略的な判断を支援
4つのステップで、
水道の「次の一手」を示します
「現状」を見る
水道メーター単位(世帯)でコストの偏在を可視化

コストが高い分散化推奨エリアを可視化
「未来」を見る
2065年までの人口減少を反映

人口推計を反映し、
将来のコスト分布と分散化推奨エリアの変化を地図上に可視化「差」を比べる
現行シナリオ vs ベストミックスで中長期コストを比較

現行シナリオの事業費 - ベストミックス事業費 = 縮減効果
「どこ」を「いつ」対応すべきか示す
優先的に分散化を検討すべきエリアを明示

コストや耐用年数をもとに、
優先的に検討すべきエリアを可視化
*一定の条件設定に基づき作成したイメージです
case
令和7年度 国土交通省「上下水道一体革新的技術実証事業(AB-Cross)」での
検討・実証を踏まえて、診断手法を構築
本サービスは、令和7年度 国土交通省「上下水道一体革新的技術実証事業(AB-Cross)」において、石川県珠洲市とWOTAが共同で検討・実証した知見をもとに、機能拡張して構築したものです。
現在(2026年6月末時点)、全国10自治体で先行的に活用が進んでいます。珠洲市(石川県)の他、八幡浜市(愛媛県)、天龍村・泰阜村(長野県)など、規模・地理条件の異なる自治体で活用されています。
*令和6年度 地方公営企業年鑑(末端+簡易)/ 第3章 事業別 1水道事業
government action
ベストミックス/分散型システム導入は
政府レベルで 「検討すべき選択肢」 へ
計画策定が補助対象に
令和8年度 上下水道当初予算において「分散型システム導入に必要な計画策定」が新設。
WOTA Duo™ によるベストミックス診断も、補助対象業務としての位置づけが可能。- 活用可能な交付金
- 「水道施設アセットマネジメント推進事業(防災・安全交付金)」
- 「生活基盤近代化事業(水道施設整備費補助・防災安全交付金)」
導入を後押しする
ガイドラインの整備
国土交通省が、水道事業における分散型システムの導入手引きを公表。
ベストミックス・分散型は地域の実情に応じて、
“検討すべき選択肢” として公式に位置づけられました。* 国土交通省 水管理・国土保全局「水道事業における分散型システムの導入検討手引き」(令和8年3月31日公表)
アセットマネジメントにも
明確に位置づけ分散型システム等が、アセットマネジメント(タイプ4D)の検討要件の一部として、
施設配置の適正化手法に位置づけられました。
診断の詳細・水道事業者への導入方法・補助金の活用について
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