WOTA WOSH

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独立行政法人国立病院機構 宮城病院

医療スタッフの心と衛生を守る、新しい防災対策

緊急時もきれいな水が使える安心感をWOSHで

独立行政法人国立病院機構 宮城病院

国立宮城病院は、パーキンソン病やALSなど神経系の難病の専門外来などがあり、地元ではもちろん、日本の難病治療においてもなくてはならない存在です。そんな同病院が、2021年2月13日の福島県沖地震の被害により、断水状態に陥ってしまいました。そこで活躍したのが、WOTAのプロダクトです。地震発生から3日後には水循環型手洗いスタンド「WOSH」と、ポータブル水再生プラント「WOTA BOX」が設置され、断水中の手洗いにご利用いただきました。同病院の医療機器や設備関係の管理を担当する臨床工学技士の我妻さんと、手術室看護師長の伊藤さんにWOTAの製品を使った感想や今後の期待についてお話を伺いました。

災害時でも病院スタッフの衛生対策は欠かせない

――WOSHの利用は、2021年2月に発生した地震がきっかけだったそうですね。 

伊藤さん:はい。地震の被害により、全館で水道が使えなくなってしまったんです。震度6弱の大きな地震だったので、翌朝病院に出勤したら、天井の水道管が破裂して、1階は水びたし状態でした。病院では手術時はもちろん、患者さんと接する前後など、何をするにも手洗いが必須なうえに、日々多くの水を使いますのでとても困りました。当初は、病院に給水車が来るたびに、看護師は一斉にバケツを持って水汲みに行き、病棟と給水車を行ったり来たりするという状況でした。

我妻さん:地区全体が断水していて、どこも水の確保には困っていました。給水車が次はいつ来るのかがわかりませんし、各部署で医療機器の稼働などのために水が必要になるので、水の分配には非常に気を使いました。節水のため、流水での手洗いはなるべく短い時間でお願いし、場合によってはアルコール消毒で代用したり、支援物資として届いた飲料水で手を洗ってもらったりもしていました。そうした中、病院の設備や災害対策に詳しい北良株式会社(岩手県北上市)からWOTA製品を使った水の支援について提案がありました。
水道がない状態で流水による衛生的な手洗いができるということで、すぐに手配いただき、地震から3日後には病院内に「WOTA BOX」を1台、「WOSH」を2台設置しました。

――設置場所はどのようにして決めたのでしょうか。

我妻さん:まず、WOTA BOXは、WOSHよりも処理容量が大きく、温水も使えるシンクが接続できたため、人が多く集まる玄関ホールに。WOSHは、1台を手術室の前に設置しました。緊急時でしたが、当院では手術を継続して行なっていましたし、手術前の手洗いは特に重要だと考えたためです。もう1台のWOSHは、トイレの後に手を洗いたいという人が多いと考え、外来のある病棟のトイレの近くに置きました。
ただ、断水からの復旧は全館で同時ではなく、段階的に進めていったので、状況に応じて設置場所は移動させました。本館の水道が復旧した後は、まだ水道が使えていなかったリハビリ室などへ。リハビリの際も、患者さんの体に触れることが多いので、手洗いスタンドの設置は喜ばれました。WOSHは可動性が高く、必要に応じて動かすことができるのが、便利でしたね。

医療現場では要となる、流水による手洗い

――実際にWOSHを使ってみていかがでしたか?

伊藤さん:WOSHが来るまでは、トイレの後はアルコール消毒しかできなかったので、手洗いができるようになって、とても嬉しかったですね。WOSHの水はとても清潔だということも聞いていたので、安心感がありました。
医療従事者は、日頃から手洗いをとても重要視しています。手袋の着用や消毒などもするのですが、やはり最後には流水でしっかりと洗い流したいので、それを安心してできるようになったことが、とにかくありがたかったです。

我妻さん:患者さんにとっても、手洗いは重要です。何かしらの疾患があり、抵抗力が落ちている方が多いので、感染症などにかからないためには、まめに手を洗うなどの対策が必要です。

――医療従事者の立場から、WOSHの水質については、どのように評価されますか?

我妻さん:一度使用した水を循環させているということで、「安全性に問題がないのか?」と気にしている人も、なかにはいました。私のような臨床工学技士の立場からすると、WOSHはRO膜などを通すことで、水道水以上にきれいな水になっていることをすぐに理解できますが、初めて使うものなので不安を感じるという人もいたのでしょう。体に入っても問題のない、安全な水であることは、私からもアナウンスするようにしていました。

緊急時に備えつつ、日頃の衛生設備としても使える用途の幅広さ

――今後新たな災害が起きた時もWOSHは役立つと思いますか。

伊藤さん:もちろんです。最近は地震も多いですし、災害時にすぐ使えたら、ありがたいと思います。各自治体や病院ごとに持っておいてもいいのではないでしょうか。私自身、このような断水を初めて経験して、水の大切さを改めて実感しています。

我妻さん:病院内に置いておいて、日常から使用していれば、いざという時でも、よりスムーズに使いこなせるのではないかと思います。

――災害時でも、病院は安心できる場所であることが重要ですよね。

我妻さん:そうですね。病院は災害時にも開かれているべき場所です。避難所になることもありますし、ケガをしたり体調を崩したりした人が集まってきます。被災して、心細い思いをされている時に、病院に明かりがついているだけでも、地域の方の安心材料になる。さらに、そこに行けばきれいな水で手を洗うことができる、ということになれば、より多くの方に喜んでいただけるのではないでしょうか。

伊藤さん:当病院は、難病の治療を受けている方、長期間療養されている患者さんも多いので、日頃から患者さんに少しでも快適に、安心して過ごしていくことが重要だと考えています。緊急時にWOSHがあったことは、スタッフにとっても、患者さんにとっても支えになったと思います。

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