創立10年目
10月24日、WOTAの創立から10年目を迎えました。
「水問題を構造からとらえ、解決に挑む。」を存在意義として掲げ、小規模分散型の水循環システムの開発と社会実装に取り組んで参りました。https://wota.co.jp/vision/
2023年は、WOTAが新たなフェーズに入った節目の年です。
これまで掲げてきた、既存の大規模集中型の水インフラシステムでは解決の難しい水問題を小規模分散型の水循環システムで解決するコンセプトの社会実装がついに開始しました。
これにより、国内では人口減少と老朽化によって悪化の一途を辿る上下水道財政を抜本的に変革する手段を提示することができました。https://wota.co.jp/projects/
これらのビジョンに賛同する既存投資家の追加投資、新規投資家の参画をいただきシリーズBの資金調達の完了(累計100億円程度)も実施し、NEDO「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」の交付先としても採択頂きました。
我々の原点である災害時の水問題の解決に取り組む輪も拡がっており、トルコ・シリア大地震ではJICAの国際緊急援助隊による支援活動において、WOTA BOXを現地で活用頂きました。
国内でも秋田県や沖縄県における豪雨・台風災害の被災地にて、我々だけでなく多くのパートナー自治体・企業の手による自律的な災害対応が実施されました。
愛媛県・高知県にて合計12自治体による災害時の相互応援協定も締結されるなど、きたる国難級災害に向けた備えも加速しております。
2024年は、小規模分散型水循環システムの実装を国内外で拡大して参ります。
住宅向けの小規模分散型水循環システムの量産を開始し、国内では地域全体への実装を実現し過疎地域の財政問題を解決する水インフラの新標準となることを目指します。
国外ではカリブ海の島嶼国であるアンティグア・バーブーダを皮切りに、水不足の解決を進めてまいります。
待った無しである国難級災害への備えについても、さらに多くのパートナーを巻き込んでまいります。
WOTAの変わらぬスタンスは、水問題の現場に飛び込み、新たな水利用の体験を生み出すこと。
その中で、水問題を構造からとらえ、解決に挑むこと。
常に1年目の謙虚さと純粋さを忘れず、世界を目指すこと。
これまで、そしてこれからのWOTAの挑戦を支えてくださる全ての方への感謝とともに、10年目の挑戦を続けてまいります。
代表取締役 兼 CEO 前田瑶介