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水問題解決に向け、アンティグア・バーブーダ政府と基本合意書締結

PRESS RELEASE

WOTA株式会社(代表取締役・前田瑶介、以下「WOTA(ウォータ)」)は、2022年3月25日(金)にアンティグア・バーブーダ政府と同国の水問題解決に向けた検討に関する基本合意書を締結いたしました。

今後、両者は当社の技術を用いたアンティグア・バーブーダにおける水問題解決と持続可能な開発の実現に向けて協力してまいります。

【経緯】
当社は、2021年に英国王立財団およびウィリアム王子が設立した環境賞「アースショット賞」にて、ファイナリストに選出されました。その後、英国王立財団の招聘を受け参加したCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)において、イギリス連邦加盟国であるアンティグア・バーブーダの健康・福祉・環境大臣と、同国における水問題解決に向けた議論を行い、当社の小規模分散型水循環システムが同国における水問題の解決の一助となる可能性が評価されました。今回、エリザベス女王即位70周年を記念したウイリアム王子のカリブ海訪問に際し、アンティグア・バーブーダにおける水問題解決を前進させるために、基本合意の締結にいたりました。

【基本合意の目的】
アンティグア・バーブーダは、カリブ海諸国において最も水不足に悩む国の一つです。また気候変動による水資源不足も年々深刻になっています。当社の小規模分散型水循環システムの導入により、同国における不安定な水供給を改善し、また異常気象による自然災害発生時の対応力を強化することが期待されています。
今回の基本合意は、上記を実現するための最初の段階として、当社システムの導入に向けた調査や実証について合意に至りました。

【今回の基本合意書締結に関してのコメント】
アンティグア・バーブーダ 健康/福祉/環境大臣・Molwyn Joseph
“Climate change and other extreme weather events have compromised water security and hygiene for Antigua and Barbuda and other small island developing states (SIDS). These events have made our nation reliant on desalination or importing water for every-day use. Sourcing water in such a manner is costly for the average Antiguan and Barbudan. This partnership may be able to provide access to clean, safe and affordable water, to Antigua and Barbuda.”
“気候変動や異常気象は、アンティグア・バーブーダや小島嶼開発途上国(SIDS)の水の安全と衛生を脅かしています。また、我が国では日常的に使用する水を海水淡水化や輸入に頼っているため、水の価格高騰が起こり、国民に大きな負担がかかっています。WOTAとのパートナーシップにより、清潔で安全な水が国民に負担にならない価格で供給されることを期待しています。”

アースショット賞評議会 宇宙飛行士・山崎直子
“Our planet’s natural wonders are part of one global ecosystem and so our ability to collaborate across borders is vital in our quest for a sustainable world. I am delighted that Earthshot Finalist WOTA Corp has used the Earthshot platform to help establish global collaboration to scale their impact and help to repair and regenerate our planet.”
“地球の素晴らしい自然は、グローバルにおけるエコシステムのひとつであり、国境を越えて協力することは、持続可能な世界を追求する上でとても重要です。アースショット賞ファイナリストであるWOTAが、当賞のネットワークを利用して、国際的なコラボレーションを確立、影響力を強めることで、地球環境の修復と再生に貢献することを嬉しく思います。”

WOTA株式会社 代表取締役CEO・前田瑶介
“Access to clean water is critical to Small Island States where limited water availability is a major concern and extreme weather events caused by climate change are leading to exacerbated water pollution as well.Through the Prize, we have been building a stronger relationship with overseas partners. We are excited for the progress we made and will make in the Caribbean, starting with the Government of Antigua & Barbuda, to help solve their water challenges.”
“水資源が限られ、かつ気候変動による異常気象により水質の悪化が進行している島国にとって、安全な淡水を確保することは、人々の生活において必要不可欠です。アースショット賞を通じて、海外のパートナーとの関係をより強固なものにしました。これまでの歩みに感謝し、アンティグア・バーブーダをはじめとした、カリブ海諸国の水問題の解決に貢献していきたいと思います。”

【アンティグア・バーブーダについて】
カリブ海東部、アンティグア島とバーブーダ島を中心に構成される英国連邦の島嶼国。首都はセントジョンズ。世界銀行によると人口は約9.7万人(2020年)。主な産業は観光・サービス産業でGDPの5割弱を占めています。
同国はカリブ海諸国において最も水不足に悩む国の一つであり(一人当たりの再生可能水資源総量は566.3 m3/年、FAOが「絶対的な水不足」と判断する水準=500m3/年に近い)、現状、島の水源の約7割を海水の淡水化で賄っている状況です。また、乾季に頼っている地下水源が排水による汚染や気候変動によって年々減っており、今後水不足がさらに深刻化すると懸念されています。

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