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学校法人立命館 立命館大学 びわこ・くさつキャンパス

サステナブルな先端技術が詰まったWOSHは、学生たちに刺激を与える

日本の教育を牽引する「次世代研究大学」の新たな動き

学校法人立命館 立命館大学 びわこ・くさつキャンパス

琵琶湖の南東、滋賀県が整備を進める「びわこ文化公園都市」の一角にある、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(通称・BKC)。東京ドーム13個分もの広大な敷地に自然緑地や広々としたスタジアムなどを備え、学生の学びと成長を支えています。そんな構内で、学生たちがランチタイム等で利用するレストランにWOSHが設置されています。
立命館大学は、人類に共通する社会課題の解決に向け、イノベーションに取り組む「次世代研究大学」を目指しているといいます。立命館大学 総務部BKC地域連携課の安原壮一さんにお話を聞きました。

未来を切り開く大学として欠かせない、地球環境保全の行動

―立命館大学では学校を挙げて環境問題に取り組んでいるとうかがいましたが、具体的にはどのような活動をされているのでしょうか。

安原:本学は、2006年に学園関係者が理念・使命を共有し発信するための「立命館憲章」を策定しました。そのなかに「教育・研究機関として世界と日本の平和的・民主的・持続的発展に貢献する。」という理念を掲げており、環境保全の取り組みにも力を入れています。具体的には、教育研究施設に自然エネルギーや雨水利用など省エネルギーの設備を導入したり、環境保護活動を展開したりと、学園を挙げていろいろなプロジェクトを推し進めています。

―早くからSDGsにも注目されてきたそうですね。

安原:2017年には学生が主体となって「Sustainable Week実行委員会」を立ち上げ、体験型のSDGsイベントをスタートさせました。こういった学生の課外活動がきっかけとなり、学園全体としてSDGsにより一層取り組もうという機運が高まり、2019年には「立命館SDGs推進本部」を設立しました。立命館SDGs推進本部では、環境・貧困・紛争・教育・食糧など、SDGsで提示された持続可能な社会を実現するための課題に対して、学園の構成員による個々の展開を学園として組織的に支援しております。

―環境への意識が高い学生さんが多いのですね。

安原:まだ一部ではありますが、関心が高い学生がいることは確かですね。コロナ禍で、大学生協がこれまで使っていたプラスチックの箸に加えて、使い捨ての割り箸も導入したのですが、「環境にやさしくないのでは」という声が挙がりましたし、「ランチタイムに出るプラスチックごみが多過ぎるのでは」という意見が学生から出たこともあります。

「次世代研究大学」を目指すうえで、WOSHの存在意義

―WOSHの導入を決めたことにも、そのような大学の動きが関連していますか?

安原:はい、その通りです。初めてWOSHのことを聞いた際、立命館憲章の考え方に合致する製品だと思いました。すでにコロナ禍での感染対策は万全に行っていたので、WOSHを導入して対策を強化しようというよりも、水の循環システムを用いたサステナブルな仕組みが、立命館が目指す世界観と非常にマッチしている点に魅力を感じました。
本学が「次世代研究大学」という目標を掲げてさらなる高みを目指している中で、WOSHもその取り組みの一つの象徴になるのではないかと思いました。

―現在、WOSHは学生が集まるレストランに置かれていると聞きました。

安原:設置場所を検討するなかで、たくさんの学生の目に触れること、日々のメンテナンスをしてくれる人がいること、などの条件が重なった場所がキャンパス内のレストラン「Forest Dining nadeshico」でした。レストランは、食マネジメント学部と連携協力に関する協定を締結している株式会社nadeshico様が運営しているのですが、そちらの社長が起業家マインドを持った方でして。本学の卒業生が起こした会社の製品だということと、その素晴らしいシステムに共感してくださり、メンテナンスを買って出てくれました。

―WOSHを設置してからの学生さんたちの反応はいかがですか?

安原:現在もコロナ禍でオンライン授業が多く、レストランの利用者数は少ない状況ではありますが、最も目立つ入口に設置しているので利用率は高いですね。スマホの除菌機能も積極的に使ってくれている様子が見られます。
私自身、頻繁にレストランを利用していて、時間が許す限り来客者の皆さんに対してWOSHの仕組みや、卒業生が開発した製品だということを説明しているんですよ。WOSHという製品のみならず、WOTAの製品を知ることで、刺激を受ける学生がいるでしょうし、学生の成長のきっかけになればと思っています。

WOSHを一つの教材として捉え、次世代を担う子どもたちに学びのきっかけを

―より多くの人にWOSHを使ってもらえるようなアイディアはありますか?

安原:私が紹介するだけでは限界があるので、製品の使い方や会社の魅力をPRするポップや、動画を流すディスプレイなどを近くに置いてほしいですね。あとはランニングコストが削減できると、より多くの事業者が導入しやすくなって、WOSHの輪も広がりやすいのではと思います。

―今後、WOTAに期待することはありますか?

安原:立命館は起業家への支援に力を入れており、本学出身でWOTA創業者の一人でもある山田さんのような、広く社会に貢献する製品を手がける人材がさらに増えていくことを願っています。ぜひ、本学OBとして起業家コミュニティなどをつくってもらえたらうれしいです。新製品の実証実験のフィールドとしても、大学を活用していただきたいですね。
滋賀県には琵琶湖という資源があり、そういった点でも水を扱うWOTAと親和性が高いです。大学にとってもWOTAにとってもプラスになるような種を、これから育てていけたらいいですね。さらに、WOSHを当キャンパスだけでなく附属校などでも、より積極的に活用していけたらいいのではないかと思索しています。WOSH自体を一つの教材として取り入れて、次世代の子どもたちの学びのきっかけをつくるなど、ぜひ一緒にさまざまな活動に取り組んでいきましょう。

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