mission

全世界に上下水道が
100%普及したとしても、
水問題は根本解決されない

人体に必要な飲み水の量は1日約2リットル。
現代的な生活において、1日に使用される水量は1人あたり約200リットルと言われています。
安全な水を必要なときに使えるようにする「水供給」と、使った水を衛生的に処理する「排水処理」。
決して欠かせないこれらのニーズを満たすために、人類は上下水道の普及を推し進めてきました。

しかし近年、急激な人口増減や気候変動によって水問題は以前にも増して深刻化し、
すでにある上下水道の運用も盤石ではありません。
国際連合によれば、現在人類が利用可能な水資源のみでは、
2030年の予測需要の60%しか満たすことができません。
2050年までにニューヨークや上海、デリー、サンパウロなど世界の大都市の半数が水不足に直面し、
50億人もの人々が1年に最低1カ月間、水を充分に得られなくなるという予測もあります。
もはや水問題は一部の国だけの問題ではありません。
さまざまな経済段階の国で多様な水問題が複合的に発生しており、
上下水道のみで解決を図ることも現実的ではなくなっています。

issue

課題の解決が次なる
課題を生み出す、
「水問題」という難題

上水道を整備すれば水不足は解決に近づきますが、それだけでは排水によって水資源が汚染されてしまいます。 それに対して下水道を整備すれば水質汚染も緩和されますが、その後は上下水道の配管網などの維持コストが長期にわたって財政に重くのしかかります。 特に、経済が成熟し人口減少フェーズに入った先進国においては財政問題が深刻化しており、人口密度が低く配管効率の良くない農村部の上下水道の維持が困難になりつつあります。 また、配管効率の良い大都市においても、人口増加と気候変動による水不足が頻発しています。
このように、上下水道整備は長い時間と莫大な費用を要し、ひとつの課題の解決が異なる課題を顕在化させてしまう構造を有しています。
地球環境や将来世代に負担をかけず、誰もが安全な水を毎日使い続けられる――
そんな世界は、従来の上下水道インフラだけに頼りきったままでは実現することはできません。 だからこそ、上下水道を補完することで多様な水問題を解決できる、新しい技術やソリューションが必要なのです。

technology

使った水を、
すぐにまた“使える水”に。
「小さな水再生システム」

この人類が抱える難題に立ち向かうために、WOTAが着目したのは「水の再生利用」というアプローチ。
上下水道の水利用モデルは「自然の水源から水を汲み上げ、
生活排水は浄化して川や海に流す」というものでした。
一方、私たちは「排水を最も身近な水源ととらえ、生活用水に再生して何度も使う」という
循環型の水利用モデルを考案。センサとデータ科学を駆使した水処理の自律制御を核とする独自技術で、
これまでは困難だった「その場での水の循環利用」を実現する革新的な水再生装置――
『小規模分散型水循環システム』を開発しています。

technology

solution

身近な水問題の解決から
社会全体を変えていく、
「小規模分散型」の水インフラ

WOTA が目指すのは、地理条件や人口動態に合わせて大規模集中型インフラ(上下水道)と
小規模分散型インフラを適切に組み合わせることで、地球環境の面でも、
経済的にも持続可能になる「水インフラのベストミックス」です。

排水を生活用水に変える『小規模分散型水循環システム』があれば、
災害によって上下水道が停止するような状況も含め、水ストレスから解放されることになります。
この装置は生活排水をすべて回収するため、河川や海を汚染してしまう心配はありません。
人口密度が著しく小さい地域にまで莫大な費用をかけて水道網を張り巡らせる必要はなくなり、
その分だけ教育や福祉、環境問題の解決などのかたちで未来に投資できるようになります。

このように『小規模分散型水循環システム』は、
家庭や地域ごとの水にまつわる課題をひとつひとつ解決していくことで、
結果的に現代社会にとっての難題である「水問題」を根本から解決できる可能性を秘めています。

「世界中のだれもが水に困らない未来」を目指して、
WOTAは新たな水インフラの技術開発と社会実装を加速させています。

solution
master plan 水問題解決のための構想とロードマップ